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帯津メッセージ集

このページは、帯津良一が、医師として、一人の人間として、日々考えていることや思うこと、思想などを綴ったメッセージ集です。

日々是好日

治したり癒したりは、いわゆる方便であって、医療の本来の目的は、たとえ病のなかにあっても日々、患者さんが人間の尊厳を保ちつづけることをサポートすることであると、いつの頃から思うようになりました。そして、その基本中の基本は患者さんに寄り添うことであり、さらに、それには〖からだに寄り添う こころに寄り添う いのちに寄り添う〗の三つのステップがあることもわかってきました。
体に寄り添うとは文字通り、身を寄せることで、黙って身を寄せるだけで、患者さんに杜牧(とぼく)の 『清風故人来る』の清風を味わっていただかなくてはなりません。そのために必要なのは日々向上の精神です。
こころに寄り添うためには患者さんと戦友の関係にならなくてはなりません。あのいのちをかけて心底苦楽を共にする戦友の間柄です。
そして、いのちに寄り添うとは、死をいのちの終わりではなく、いのちの一つのプロセスと考えて患者さんが生と死を統合するのをサポートすることです。この生と死の統合こそホリスティック医学の究極であり、医療の最終目的です。
かくして、清風、戦友、そして生と死の統合をすべての医療者にとっての「日々是好日」の糧(かて)として肝に銘じたいと思います。

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私たちは虚空からこの地球にただ一人やってきて、またただ一人虚空へ帰って行く孤独なる旅人なのだ。(大ホリスティック医学入門)

帯津医師は、亡くなった患者さんの顔がしばらくするとスーっと和らぎ、とても穏やかな表情になることに気づきます。そして、それはきっとこの世のお勤めを終えて-ふるさと-に帰る安堵の表情と確信します。 旅立つ人は道中なつかしい人々に会いながら、いのちのふるさとに帰って行くのでしょう。 ふるさとは「虚空」。虚空はビックバンを産んだ何もない空間、無であり有。すべてのいのちあるものの故郷です。

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こころは 呼吸で 調える

私たちは、不安に襲われると、黙っていても心臓が乱れ、呼吸も荒々しくなります。問題がなくなると、もとのゆったりした呼吸に自然に戻ります。心と息は、歯車のように嚙み合っていることがわかります。
心がガタガタ、変な回転をすると、息の歯車もてきめんに乱れる。これを逆に利用するのです。つまり、息の歯車を静かに、心を込めて回すことで、心の歯車を自在にコントロールし、望む姿に持っていくのです。(いのちを紡ぐ呼吸法 村木弘昌より)

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